店員さんにお礼を言う人ってどう?感謝を伝えるべきかどうかの考え方「ありがとうございます」とお礼は言うべき?
言っても“いい”のだと思います。
言われて悪い気がする人は、まずいないはずです。
言う“べき”か、の答えにはなっていないかも知れませんが。
しかし、言う“べき”かどうかの迷いの裏に、
「言っても大丈夫なのかな」
この思いはないでしょうか?
私自身、よほどの理由がない限りはお礼を言います。
昔、スーパーでレジ接客を経験したためでしょうか。
言われて嬉しい気持ちが、何となくわかるのです。
自分の仕事が感謝されると、
その店員さんに自信がつきます。
すると、次も良い接客をしよう。
あるいは、次はもっと良い接客をしよう。
自然と、そう思えるはずです。
店員さんの、仕事に対する思い入れが強くなる。
それは、あなたが、より気持ちのよいサービスを受けられる事につながります。
情けは人の為ならず。
……などと言うと、少し堅苦しいかもしれませんが。
ただ言えるのは
何となくでも、言って損はありません。
習慣になれば、そのうち迷う事も無くなります。
店員さんに「ありがとう」と言うのは普通なのか?
一説によると、全体の割合としては4割に満たないそうです。
私がバイトをしていた時も、確かにそんなものでした。
この統計を信じるなら
店員さんへのありがとうとは、
“普通”ではないのかも知れません。
しかし、裏を返せば、
ありがとうとは“特別”な言葉とも言えます。
特別”な言葉をかけられるのは“有り難い”事です。
だからこそ、その店員さんのやる気も上がる。
どんな仕事でも、自信や自己肯定感は大事な原動力です。
あなたの“ありがとう”に奮起し、支えとなって。
その店員さんの人生が変わるかもしれません。
その人が独立して、ご近所に素敵なお店が立つかもしれません。
それは新しいカフェか、雑貨店か、カー用品店か。
あなたの“ありがとう”が、街に新たな可能性を創る。
そして、あなたは新たに嬉しいサービスを受けられる。
かもしれない。
……ここまで言うと、さすがに極論ではありますが。
少なくとも私のレジバイト時代、
「もっと良い接客を追求したい」
と、強く思ったのを覚えています。
あるいは、“挨拶”と言い換えれば、どうでしょう。
“普通”と言えるのかもしれません。
店員さんが「Have a nice day!(良い日を!)」
お客さんが「You too(あなたも)」
と言うやり取りが一般的なのは有名です。
挨拶に特別な理由はない。
けれど、明るく言えばお互いに清々しくなれる。
挨拶とは「気持ちの良い“普通”」なのでしょう。
店員さんにお礼を言わない人の意見や考え方
もちろん、万人が、お礼の全てを前向きに受けとれるとは限りません。
わかりやすい所から言えば、店員さんの状況にもよります。
お礼をされる時間も惜しいほど忙しい場合。
人間嫌いだけど、仕方なく接客している場合。
働く動機や事情は、人それぞれです。
また、
「商売とは対等のやり取りである
ことさら礼を言われる理由はない!」
……とする考えも、ごくまれにあるそうです。
先に述べたHave a nice dayも、同様。
時に、皮肉や、押し付けがましく思われる事もあるとか。
例えば「良い日を“送れ”」と受け取ってしまう事も。
しかし、これらの例は少数派ではないでしょうか。
万一遭遇したとしても、何となく表情やトーンを読むしかない。
それに失敗して嫌な思いをしてしまうかも知れない。
しかしそれは、何も店員さんへのお礼に限りません。
私は、余程のことが無ければお礼を言っています。
逆に、余程の対応をされた時は、あえて言いません。
いらっしゃいませ、すら言われなかった場合など。
挨拶もまた、マナーではあります。
しかし、絶対的なルールでもない。
本心から言いたくない時は、言う必要はないのです。
まとめ
言わなきゃ、と考える必要はありません。
言ってはいけない法もありません。
そして、言って嫌がられる事は、そうそうありません。
お礼や挨拶さえ嫌がられる相手には、
何を言っても同じです。
滅多にない「うがった反応」を気にするのは勿体ない。
日常に無数ある「清々しい機会」を失うからです。
大多数の店員さんは、お礼を言われると嬉しい。
言ったあなたから、何かが減るわけではない。
その事実を踏まえて、その時々でどうしたいか。
大切なのは、自然体の心なのだと思います。